雨の季節の心地よさ

6月に入り、梅雨の気配が感じられる季節になりました。雨や曇りでどんよりした天気が続くと…

・洗濯物が外に干せない

・湿気で髪が広がってしまう

・何となく頭が重い

など、憂鬱な気分になってしまう方も多いのではないでしょうか。

雨の季節は家の中で過ごす時間が多くなります。静かな部屋にいると、窓の外から聞こえてくる雨の音によって、ふと心が落ち着く瞬間がありませんか?雨の日に眠くなったり、緊張が和らいだりしたことはありませんか?実は、雨の音には人間の脳をリラックスさせる効果があるそうです。

雨の音が心地よく感じられる理由はいくつか考えられています。

「1/fゆらぎ」

雨の音には「1/fゆらぎ」と呼ばれる特別なリズムが含まれているそうです。「1/fゆらぎ」とは、規則性と不規則性がほどよく混ざった心地よいリズムのことです。雨の音は、ずっと続いているのに全く同じ音が繰り返されているわけではない…強くなったり、少し弱くなったり、一定のリズムの中に小さな変化を含んでいます。このリズムには私たちの脳波をリラックス状態(α波)にしてくれる効果があるといわれています。

自然界には、たくさんの「1/fゆらぎ」があふれています。

・寄せては返す波の音

・川のせせらぎ

・風の音

・小鳥のさえずり

・虫の羽音

・蛍の光

・ろうそくの炎の揺れ

・木漏れ日の揺れ

・木の年輪

他にも電車のガタンゴトンという音や揺れ、人の声、音楽などにも見つかっています。人間の心拍や呼吸のリズムもこの「1/fゆらぎ」を持っているため、雨の音を聞くと心地よさを感じ、自律神経が整うそうです。

自然の音ならではの安心感

雨や川のせせらぎなどの自然の音を聞くと脳がリラックスしやすくなります。人工的な音と比べて自然の音は「昔から身の回りにあった安全な環境の音」と認識され、深い安心感を与えてくれます。

マスキング効果

雨が降ると、外の車の音や人の話し声、隣の部屋の物音などの生活音が、雨の音に包まれて目立たなくなります。このマスキング効果が安心感につながり過ごしやすくなると考えられています。

雨の日の心地よさの理由は音だけではありません。

・雨は空気中の埃や花粉などを洗い流してくれます。そのため雨の日は空気が澄んでいます。

・晴れた日より外が暗くなり光が強すぎないことによって、目や脳への刺激を少なくし、リラックスモードにしてくれます。

・雨が降り始めたときに地面から漂ってくる独特の香り(ペトリコール)には心を落ち着かせる効果があるといわれています。

まとめ

ジメジメして鬱陶しい梅雨の季節ですが、雨の日に家で静かに過ごす時間は、私たちが自然の音で癒される貴重なタイミングなのかもしれません。「1/fゆらぎ」はいろいろなところに存在しているので、意識して取り入れることでリラックス効果が期待できます。この季節はあえて部屋の照明を少し暗めにし、雨の音に耳を傾けてみる…そんな過ごし方をしてみるのもいいと思います。憂鬱な梅雨の時期だからこその心地よさを探してみたいですね。

参考資料

心地よく感じる音、印象、環境には「ゆらぎ」がある(季節・暮らしの話題 2018年12月06日) – 日本気象協会 tenki.jp

雨の音で眠れるのはなぜ?脳と体に起きていることを科学で読み解く | ねむりラボ