不動産調査(机上)

不動産鑑定や不動産売買の際に調査は欠かせません。

 調査は、現地調査や役所調査など、いくつかの方法を組み合わせて行われ、調査の目的を理解したうえで正確な情報を収集することが大切です。
 この調査はインターネットを利用して、自宅や会社のパソコンなどでも行えます。もちろんスマートフォンでも利用できるサイトもあります。今回は良く利用しているサイトのご紹介です。以前のブログでもいくつかご紹介しておりますので、重複するところもあるかと思いますが、ご了承ください。
(※有料サイトや会員制サイトもございますので、ご注意ください。)

案内図

 まずは場所の確認をするために住宅地図を取得します。弊社ではゼンリンさんの「ZENRIN GISパッケージ不動産鑑定士」を利用しておりますが、一般の方でも「いつもNAVI」やコンビニでも取得することが可能です。

 コンビニで取得する際は、インターネットで事前登録しなくても、店頭のマルチコピー機を操作して必要なエリアを選択し、取得が可能です。

ZENRIN GISパッケージ 不動産鑑定士 | 株式会社ゼンリン

ゼンリン住宅地図販売サイト | いつもNAVI (its-mo.com)

ゼンリン住宅地図プリントサービス | 株式会社ゼンリン (zenrin.co.jp)

法務局

 法務局の登記情報から物件所有者の名義、抵当権の状況、共有名義の有無などについて調べます。不動産売買の場合、もしも売主と登記情報に記載されている名義が異なっている場合は、不動産の売却はできません。

 また、公図、地積測量図や建物図面を取得し、土地の形(地形)、長さや建物の配置等を調べます。ただし、古くに登記されている不動産は、現況と異なる場合があるので、注意が必要です。

登記情報提供サービス (touki.or.jp)

役所

 公法上の制限(都市計画法、建築基準法等)、道路、上下水道等を調べます。市区町村によって様々ありますので、物件によって調べられないものがあります。役所へ出向かないと調べられないことも多々ありますので、事前に役所のホームページで確認が必要です。

上尾市 あげおガイド アピマップ | トップ (wagmap.jp)

さいたま市 さいたま市地図情報 - トップページ - (sonicweb-asp.jp)

ライフライン

 電気、ガス、上下水道を調べます。市街地だと電気は問題なくあると思いますが、以前のブログでも紹介した、高圧線や鉄塔が近くにあると調査が必要です。ガスは、都市ガスかプロパンガスかなどで、上下水道は、役所が主体として整備しているところが多いです。

市場価格調査

 不動産の市場価格の調査は、様々あります。アットホーム(不動産情報サイト)などで近隣の不動産がいくらくらいで募集しているか、また、国土交通省でも不動産取引価格情報検索があります。

 目安価格の調査方法では、国税庁の財産評価基準書路線価図・評価倍率表や不動産価格の変動率調査では、公益社団法人東京都不動産鑑定士協会が提供している「東京都の地価」で全国の地価公示地、地価調査基準地の変動率を調べることが出来ます。以前のブログで公的土地評価について紹介しています。

 不動産鑑定士にしか出来ない市場価格調査が「不動産取引価格情報提供制度に由来する取引事例」の閲覧です。公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会に加入すると、会員を対象に、鑑定評価等業務に資することを目的として、利用用件を満たすと取引事例の閲覧を出来ます。

不動産のことなら【アットホーム】物件探しから住宅情報まで! (athome.co.jp)

国土交通省 土地総合情報システム Land General Information System (mlit.go.jp)

財産評価基準書|国税庁 (nta.go.jp)

東京都の地価Googleマップ版 (sakura.ne.jp)

公的土地評価(地価公示、都道府県地価調査、相続税路線価、固定資産税評価)って何? – 赤熊不動産鑑定所 (akaguma-kantei.jp)

日本不動産鑑定士協会連合会 (fudousan-kanteishi.or.jp)

 
 このように、ご自宅でも不動産調査を調査することは可能です。Googleマップやストリートビューも便利です。ただ、不動産は個別性が強く、同じ土地というものは一つもありませんし、金額も高額です。不動産でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。